「ジェネリック薬品をAGAの治療でも使ってもいいの?」と疑問に思っている方はいませんか?
AGAの治療では、安価なジェネリック薬品を勧められることがあります。しかし、そもそもジェネリック薬品と普通の処方薬の違いは何なのか、効果はあるのかなど分からないことが多いものです。
そこで今回は、AGA治療のジェネリック薬品の種類や効果、メリットやデメリットについて徹底的に解説します。ジェネリック薬品にしようかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ジェネリック医薬品とは?安価で治療効果もある薬

病院でよく勧められるジェネリック医薬品ですが、安いことは分かってもなぜ安いのかは分からない方も多いのではないでしょうか?ジェネリック医薬品は、作っている会社が有名メーカーでないから安いのではありません。
ジェネリック医薬品は、新薬ではないため、開発費用がかからないのが安価の理由です。
莫大な費用を使って開発する新薬は、どうしても開発費用としてお金がかかるもの。しかし、すでに解明された成分を使って作るジェネリック医薬品は、費用がかからないので安く提供できるわけです。
ジェネリック医薬品は、近年日本でもAGAの治療薬に登場し、安くて治療効果もある薬として注目を集めています。AGAは放っておいては進行してしまうもの。できるだけ安くAGA治療を行いたい方から、大きな期待を寄せられています。
ジェネリック医薬品のメリット&デメリット

コスパ良くAGAの治療を受けられるジェネリック医薬品ですが、本当に効くのでしょうか?安いだけに、副作用があるのかどうかも気になりますね。メリットやデメリットには、以下のようなものがあります。
- 【メリット】有効成分は同じままで安い!安全性も保証済み
- 【デメリット】あくまで別の薬!有効な成分以外は異なる可能性
ジェネリック医薬品について、しっかりとマスターしてから購入を検討すると後悔しないはず。ジェネリック医薬品のメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
【メリット】有効成分は同じままで安い!安全性も保証済み
安いとはいえ、新薬と同じ成分を同じ分量使っているので、効果は新薬と同じように期待できます。また、販売に至るまでには、厚生労働省に安全性の試験も義務付けられているので、信頼感も高いです。
厚生労働省には「生物学的同等性試験」が義務付けられ、服用したときに先発の医薬品と同じ血中濃度になることが認められています。
「ジェネリック医薬品Q&A」 厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078998_3.pdf
このように安全性や有用性が認められているのに、安く手に入ることは、AGAの治療患者にとって大きなメリット。保険適用外のAGAの治療を安くする手段として、活用できそうです。
【デメリット】あくまで別の薬!有効な成分以外は異なる
ジェネリック医薬品は、同じ薬で安いならもちろん選びたいところ。しかし、全く同じとは言い切れません。それは、有効成分は同じで同じ分量使われていますが、その他の成分が異なる可能性があるからです。
AGAの治療薬では、脱毛に有効な成分は同じですが、その他の添加物は異なるかもしれないということ。薬の品質を安定させるためなどに使われる添加物は、別のものが使われていることがあります。
しかし、ジェネリック医薬品に使われる添加物には、以下のような基準が定められています。
- 有効成分の効果を妨げないこと
- 無害であること
- 規定量では薬理作用を示さないこと
そのため、あくまで別の薬ですが、理論上は人体に害を及ぼしたり脱毛効果が新薬より劣る心配はありません。
ついにAGA治療に登場!ジェネリック医薬品の選択肢

2015年からAGAの治療にも、ジェネリック医薬品が使えるようになりました。AGAの治療は保険が適用されないので高額になりがちですが、ジェネリック医薬品という選択肢が増えたことで、治療費をぐんと安く抑えることができるようになりました。
皮膚科やAGA専門クリニックで治療を受けるとき、治療薬は新薬を使うかジェネリック医薬品を使うか選択を迫られることもあるでしょう。今まではなかった治療薬が登場したことで、家計の負担を減らせるかもしれません。
保険適用外が基本!AGAの治療費を安く抑える手段に

AGAの治療は、命にかかわる重大な疾患ではないため保険が適用されません。診療料が抑えられないため、薬代だけでも安く済ませられるのは患者にとってうれしいもの。ジェネリック医薬品を使うと、AGA治療にかかる全体の治療費を安く抑えることができます。
ジェネリック医薬品は、保険適用の治療では、安さにメリットを感じないためあまり浸透していません。しかし、保険が適用されないAGAでは、費用が気になる患者にとって大きな手助けとなるでしょう。
AGAの治療費を安く抑えたいと考えている方は、ぜひ検討してみてください。ジェネリック医薬品の安全性や有用性は、上記の項目で説明した通りです。AGAにかかる費用を減らすことができれば、その分自分の趣味に費用をまわすことができますよ。
AGAジェネリック医薬品といえば【フィナステリド】

コスパ良く治療したい方の期待の星となるジェネリック医薬品。AGAの治療薬として、最も有名なジェネリック医薬品が「フィナステリド」です。フィナステリドの基本情報を押さえておきましょう。
- 国内で初認可治療薬である【プロペシア】が先発薬
- 2015年から発売スタート
- 現在は国内10社から発売中
AGA治療をしている方の中には、「フィナステリド」と聞いてピンとくる方もいるのではないでしょうか。それぞれの基本情報について、詳しく解説します。
国内で初認可治療薬である【プロペシア】が先発薬!
「フィナステリド」の先発薬は「プロペシア」です。プロペシアは日本で初めて厚生労働省に認可されたAGA治療薬で、もともとは米国の製薬会社メルク社により開発されたものです。
プロペシアは、海外では前立腺肥大や前立腺癌の予防薬としても使われていますが、日本では前立腺の治療薬としては認められていません。多く使用すると前立腺への効果が期待できるプロペシアですが、少量の使用でAGAを治療する効果が期待できます。
AGAの治療薬として国内では初の認可となった注目の薬ですが、全額保険適用外となってしまうのがデメリットのひとつ。副作用も少なく薄毛への効果に期待できる治療薬ですが、薬代はそれなりにかかってしまいます。
2015年から発売スタート!現在は国内10社から発売中!
2005年に認可されたプロペシアですが、徐々にAGAの治療薬の定番として定着してきました。そして2015年には、日本で初めてのAGAのジェネリック医薬品である「フィナステリド錠」の発売がスタートしました。
「プロペシア」のジェネリック医薬品である「フィナステリド」は、現在は10社から発売されています。
- ファイザー株式会社
- 沢井製薬株式会社
- 東和製品株式会社
- クラシエ薬品株式会社
- シオノケミカル株式会社
初めてフィナステリドを発売したファイザー株式会社をはじめ、10社から販売されています。どのジェネリック医薬品にも大きな違いはなく、プロペシアと同じ脱毛効果が期待できます。
脱毛を抑制する?フィナステリド効果や副作用を解説

フィナステリドには、脱毛を抑制してAGAによる薄毛の進行を抑える働きがあります。フィナステリドの効果の出るメカニズムや副作用について、3つのポイントを押さえておきましょう。
- AGAの原因となる【酵素5αリダクターゼ】の働きを抑制!
- 発毛効果あり?毛が抜け落ちずに成長⇒【増毛】した感覚に
- 安心!他のAGA治療薬に比べて【副作用のリスクが低い】
それぞれのフィナステリドの効果や副作用のポイントを、詳しく解説します。
AGAの原因となる【酵素5αリダクターゼ】の働きを抑制!
フィナステリドがどのようなメカニズムで作用するのか知るためには、AGAの仕組みを知っておく必要があります。
AGAは、男性ホルモン「テストステロン」と酵素5αリダクターゼが組み合わさってできる、脱毛ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が原因で起こります。
AGAの原因のひとつである「酵素5αリダクターゼ」を抑える働きがあるのが、「フィナステリド」。AGAの大きな原因となる酵素を抑制することで、AGAの進行を抑えてくれます。
フィナステリドは、放っておくとどんどん進行してしまうAGAの、進行を遅らせるための特効薬として活躍しています。プロペシアと同じ効果が期待できるのに、プロペシアより安く使えるのはうれしいポイントですね。
発毛効果あり?毛が抜け落ちずに成長⇒【増毛】した感覚に
フィナステリドは、発毛を促すものではなく、AGAの進行を食い止めるものです。脱毛ホルモンDHTの働きを阻害し、薄毛の原因となる抜け毛を減らしてくれます。つまり、フィナステリドには発毛効果はありません。
しかし、発毛効果がないのにどうして毛がフサフサになるように感じるのでしょうか?使用した患者の画像を見ても、毛が増えているように見えるものがあります。
それは恐らく、フィナステリドの作用により毛が抜け落ちずに強く成長するから。今までは抜けてしまっていた毛が、地肌に残ってしっかりと太く成長するため、増毛したような感覚になるのでしょう。
毛が増えたような感覚になれるのがフィナステリドのメリットのひとつ。実際の毛は増えていないのに、増毛したように見えるのは患者にとって、うれしい限りですね。
安心!他のAGA治療薬に比べて【副作用のリスクが低い】
AGAにはいくつかの治療薬がありますが、フィナステリドは副作用のリスクが低いことが特徴です。他のAGA治療薬と比較すると、副作用の発症率は非常に低く、1年間の臨床試験で副作用の起きた確率は4%と報告されています。
フィナステリドで起こる副作用は、主に以下のようなものがあります。
- 男性の性欲減退
- 勃起機能不全
この他、肝機能障害による倦怠感や食欲不振が起こる場合も稀にあるので、注意が必要です。とはいえ全体の副作用の発症率は低く、比較的安心して服用できるジェネリック医薬品といえるでしょう。
2割安い?プロペシアとフィナステリドの費用を比較

治療費の節約に期待のかかるフィナステリドは、プロペシアよりも2割安いといわれています。たったの2割ですが、2割安いととても助かると感じる方も多いでしょう。かかる費用の目安は、以下のとおりです。
- プロペシア|1ヶ月あたり【6,000円前後】
- フィナステリド|1ヶ月あたり【4,000円~】
毎月の薬の費用は、毎日の暮らしに関わる大問題。しっかりと把握して、満足のいく決断を下しましょう!それぞれの治療薬の費用について、詳しく解説します。
プロペシア|1ヶ月あたり【6,000円前後】
AGAの治療費は、長く払い続けなければならないもの。できる限り節約したいですね。プロペシアを使った場合の費用は、1ヵ月あたり6,000円前後が目安です。もちろんこれは薬代のみの価格で、AGAの治療には他にも初診料や再診料などの費用がかかります。
例えば1ヵ月あたり6,000円なら、1年で72,000円かかる計算になります。薬代のみでこの価格なので、診察料も合わせると10万円前後になってしまいます。
効果があらわれるまでに約6ヵ月かかり、その後も投薬を続けていかなくてはならないので、家計の負担になってしまいます。1ヵ月6,000円前後は結構な負担となってしまうので、ジェネリック医薬品の使用を考える方が増えています。
フィナステリド|1ヶ月あたり【4,000円~】
フィナステリドを使った場合は、1ヵ月あたり4,000円から投薬治療が受けられます。1ヵ月4,000円とすると、1年で48,000円という計算になります。プロペシアの72,000円と比べると、3分の2まで費用を抑えられます。
1ヵ月で考えるとそれほど大きな差はないように見えますが、長く続けるとその差は大きくなってゆきます。AGAの治療薬は、やめてしまうとそこで薄毛の進行は、治療を行っていない状態に戻ってしまうもの。長く治療を続けていく必要があります。
安くAGAの治療を受けられるジェネリック医薬品は、安いだけでなく副作用のリスクも低く、効果もある程度期待できるのでおすすめです。1年単位でスケジュールを考え、予算に合った治療薬を選びましょう。
【注意】ジェネリック医薬品の個人輸入は絶対NG!

ジェネリック医薬品は、ただ安いだけではない注目の治療薬。しかし、ジェネリック医薬品を個人的に輸入することは、絶対に止めてください。
ジェネリック医薬品は、国内で正規に処方を受けるよりも、個人輸入の方が安く購入できます。安く治療を進めたい方には個人輸入は魅力的。しかし、医師の指導の下に正しく摂取しないと体調を崩す恐れがあります。
個人での輸入はせず、皮膚科やAGA専門クリニックを受診して処方してもらいましょう。
まとめ|ジェネリック医薬品を安全に有効活用しよう

AGAのジェネリック医薬品「フィナステリド」のおかげで、多くの方が気軽にAGA治療を受けられるようになりました。安いだけで効果がないのでは?と考える方もいますが、副作用も少なく先発の薬と同じ効果の期待できる薬です。
フィナステリドの処方経験が多いクリニックなら、安心して治療が受けられるでしょう。世界ではすでに、ジェネリック医薬品の使用は一般化されています。先発の薬と同じく安全性が高いことが分かった今、ジェネリック医薬品を使わない手はありません。
AGAの治療費を少しでも抑えたいなら、ジェネリック医薬品がおすすめ。ジェネリック医薬品を使い、治療費を節約しながら自分の髪に自信を持てるようになりましょう!