「薄毛治療をしている最中に、産毛が生えてきた!」という方はいませんか?AGAの治療中に産毛が生えてくるのは、治療が順調に進んでいる証拠です。例え細い産毛でも、生えてきたのは良いサイン。着実に産毛を太くすることで、フサフサの髪に近づくことができるでしょう。
しかし産毛のような細い毛は、放っておくといつの間にか抜け落ちてしまいます。今回は、産毛を太くする方法やAGAの治療法を、分かりやすく解説します。
生活習慣を見直すだけでも、太くしっかりとした毛は作れるもの。薄毛に悩む方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
【図解】産毛とは?休止期~成長期にみられる髪の毛

そもそも産毛とは何なのでしょうか?それを知るためには、まずはヘアサイクルを理解しておく必要があります。
髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、以下の3つの段階に分かれています。
- 成長期(3~6年)
- 退行期(2~3週間)
- 休止期(2~3ヵ月)
通常の髪の毛であれば、この3つのステップを踏むのに3~6年かかります。つまり、1本の髪の毛が成長して脱毛するまで3~6年かかるということです。3~6年かけて成長した髪の毛は、成長期後の2~3週間で成長をストップし、2~3ヵ月で抜け落ちます。
産毛は、休止期から成長期に見られる髪の毛のこと。髪が抜け落ちてから次の毛が生えてくるまでに生える毛のことで、通常はここから徐々に太い毛に成長していきます。
産毛に変化があれば要注意!AGA発症の可能性あり!

生えてきた産毛が気になっている方は、その産毛を注意深く観察してみてください。産毛に以下のような変化が見られれば要注意です!
- 産毛が抜け落ちる
- 産毛の量が増える
産毛が生えてきたことは良いことですが、上記のような産毛の変化が見られたら、AGA発症の可能性があります。産毛をチェックし、上記のような症状がないか確認してみましょう。それぞれの変化について、詳しく解説します。
①産毛が抜け落ちる|細く弱い毛のため少しの刺激で
産毛が生えてきたのは良いけれど、その産毛が抜け落ちていくならAGAの可能性があります。普通の毛とは違い、産毛は細く弱い毛なので、少しの刺激を受けただけでも抜け落ちてしまいます。
しかし、通常は産毛が強くなり頭に定着していくものなのに、ほとんどが抜け落ちていくようならAGAになっている可能性があります。AGAでは、産毛が強くなり強く太くなる前に抜け落ちてしまうからです。
成長しきれない産毛がどんどん抜け落ちていくと、抜け毛が増えて薄毛になってしまいます。抜け毛が増えてきたと感じたり、産毛が抜けてしまう場合はAGAを疑ってみましょう。
早期にAGAを発見することができれば、まだ毛根が死なないうちに適切な治療が受けられます。
②産毛の量が増える|十分に育ちきらない髪の毛が目立つ
産毛の量が極端に増えた場合も、要注意です。通常は生え際の境目のみに生えている産毛ですが、その産毛の量が増えたら注意が必要です。産毛の生えている範囲が広がってきたら、その部分が薄くなってしまう可能性があります。
産毛は十分に育ちきれていない髪の毛。AGAになると、成長期が短くなって髪の毛が十分に育たないうちに抜け落ちてしまいます。育ちきらない産毛が増えるのは、成長期が短くなっているからかもしれません。
産毛の量が急に増えたと感じる方は、AGAを疑ってみましょう。できれば頭頂部の髪もチェックし、産毛のように薄くなっていないか確認してみるのも良いでしょう。もし頭頂部も薄くなっているようなら、AGAである可能性が高いです。
【知識】原因はさまざま!誰でもAGAを発症する恐れ

AGAの疑いがある方は、どうしてAGAになるのか気になっていることでしょう。AGAになる原因は一概にはいえず、様々なものがあります。男性がAGAになる主な原因は、以下の2つです。
AGAは、主に男性ホルモンのテストステロンとα‐リダクターゼが結びつき、脱毛ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)ができることで起こります。その脱毛ホルモンが受容体のアンドロレセプターに反応すると、毛が抜けていきます。
脱毛ホルモンを受け止める受容体の感受性が高いかどうかは、遺伝で決まっています。しかし、悪い習慣を送っていれば誰でも薄毛になってしまいます。
遺伝的なものだけが原因とは限らず、誰にでもAGAを発症するリスクがあることは、頭に入れておきましょう。
AGA治療の第一歩=まずは産毛を太く生やそう!
細くて薄い産毛は、まずは太く生やすことが大切です。まずは産毛のような細い毛が生える原因を考えてみましょう。
- もともと髪が細い
- 年をとって細くなってきた
- AGAにより細い毛が増えた
- 生活習慣の乱れにより細くなった
もともと髪が細い場合は、遺伝的な要素があるのかもしれません。しかし、育毛剤や髪に良いといわれる食品を摂取することで、強い毛が生えてくることが期待できます。
加齢により細い毛が増えた場合は、エイジングケアをすることで年齢に負けない強い毛が作れるようになるでしょう。
AGAが原因の場合は、投薬などの簡単なAGAの治療を受けることで改善する可能性があります。それに加えて生活習慣も見直すことで、産毛は太くなり抜けずに生えてくれるようになるでしょう。
【毎日の対策】積み重ねで太くしっかりした産毛へ!

毎日できる対策としては、生活習慣の見直しがおすすめです。生活習慣を見直しただけで、薄毛がほとんど解消されたという話もあります。見直すべき生活習慣は、以下のようなものがあります。
- 食生活
- 睡眠と運動
- ストレス発散
- 洗髪方法
- 育毛剤&発毛剤
それぞれ、どんな風に見直すと良いのか、詳しく解説します。
食生活|髪に必要な栄養を!タンパク質とイソフラボン
頭皮環境を整えることは、とても良い薄毛対策となります。頭皮環境が整うと、毛穴が綺麗になり、毛根が健康になるのでヘアサイクルが整います。そして健康な毛穴から生き生きとした強い毛が生えやすくなります。
頭皮環境の改善に大きく関わっているのが「食生活」です。脂分の多い食生活をしていると、頭皮がベタベタして髪が脂ぎってしまうことがありますね。そのような時は、皮脂が出過ぎて毛穴を塞いでしまう状態なので、抜け毛を進行させてしまいます。
髪に良いといわれる食材成分の代表は、タンパク質とイソフラボンです。タンパク質は、肉や魚・豆腐などの食品で、特に脂分の少ない良質なタンパク質をとることで、しっかりと強い髪が生えてきます。
イソフラボンは、豆腐や豆乳に含まれている成分で、脱毛ホルモンDHTを抑制する働きがあるのでおすすめです。
- タンパク質・・・肉類、魚介類、牛乳、チーズ、卵
- イソフラボン・・・納豆、豆腐、豆乳
睡眠と運動|質の良い睡眠と適度な有酸素運動で血行改善
食事の次に重要な生活習慣は、睡眠と運動です。質の良い睡眠をとり、適度な有酸素運動をすることで血行が改善され、頭皮に十分に栄養が行き渡ります。質の良い睡眠をとるためには、以下のようなことに注意しましょう。
- 寝る前にスマホを見ない
- 寝る前に入浴しない
- 最低6時間の睡眠をとる
- 徹夜は厳禁!
- リラックスできる寝具を使う
良い睡眠をとっていると、薄毛が予防できるだけでなく精神的にも安定し、健康的な生活が送れるようになります。運動は、ハードなものを行う必要はありません。ウォーキングや筋トレなどを無理のない範囲で行い、適度に体を動かす習慣をつけましょう。
質の良い睡眠と適度な運動は、1日行っただけでは意味がありません。毎日続けることで成果があらわれるので、長く継続するようにしましょう!
ストレス発散|自分に合った発散方法でリフレッシュしよう
ストレスを溜め込んでしまうことも、細い産毛を作る原因となります。とはいえ、ストレスを受けない生活をすることはできません。仕事や勉強で疲れていると感じるなら、上手にストレスを発散する方法を探しておきましょう。
ストレスを発散するのに効果的な方法は、以下のようなものがあります。
- カラオケで歌う
- 誰かと話す時間を作る
- ウォーキングする
- 好きな音楽や映画を鑑賞する
- 趣味に没頭する
もちろん、ストレスの発散方法は人それぞれ。自分に合ったストレス発散方法を見つけておくことで、ストレスを溜め込まない生活ができるようになります。
日頃から、ストレスを発散するにはどうしたらいいか考えておきましょう!思いもよらないストレス発散方法が見つかるかもしれませんよ。
洗髪方法|正しい3ステップで頭皮環境を整えよう!
シャンプーの習慣は、案外間違えて行っている方が多いもの。髪の洗い方が間違っているために弱い産毛が増えている場合もあります。正しい3つのポイントを覚えて、頭皮環境を整えましょう。
- シャンプー前の水洗いは念入りに
- リンスやトリートメントは地肌にはつけない
- 自然乾燥は避けドライヤーで乾かす
シャンプーをいきなり髪につけて洗っている方はいませんか?シャンプー前には、しっかりとぬるま湯で予洗いしておくことが大切です。予洗いすることで、フケや頭皮の毛穴の汚れが落としやすくなります。
また、リンスやトリートメントの成分は、地肌につけるとベタついてしまうこともあるので、あくまで毛先のみにつけるようにしましょう。自然乾燥は髪が濡れている時間が長く、雑菌の繁殖率が高くなるので、ドライヤーで素早く乾かすことも大切です。
育毛剤&発毛剤|生えてきた産毛の成長をサポート
産毛の成長を効果的にサポートするには、生活習慣の見直しに加えて育毛剤や発毛剤を使うこともおすすめです。育毛剤と発毛剤は、産毛に対して以下のような役割を果たします。
- 育毛剤:産毛を守っていく
- 発毛剤:産毛を増やしていく
今ある産毛を守って丈夫にしていくのが育毛剤、産毛の発毛を促すのが発毛剤です。育毛剤は市販されている医薬部外品がほとんどですが、発毛剤は医薬品で、医師から処方されます。
育毛剤にも種類がたくさんあり、単に血行を改善するものもあれば、AGAに効果があるものもあります。AGAに効果があるものを選びたいなら、以下のような成分が入ったものを選びましょう。
- アデノシン
- サイトプリン・ペンタデカン
- ヒオウギエキス
- オウオゴンエキス
- ビワ葉エキス
【治療法】AGA専門クリニックで進行状況にあわせて

市販の育毛剤を積極的に活用しても、なかなか効果があらわれにくい場合は、AGA専門クリニックで治療することもできます。治療方法は、大きく分けて以下の3種類あります。
- 投薬治療
- 注入治療
- 自毛植毛
AGA専門クリニックでは、進行状況にあわせて適切なものを提案してくれます。それぞれの治療法について、詳しく解説します。
投薬治療|種類も豊富で始めやすい!3~6ヶ月で効果実感
AGAの治療として最も一般的なのが、投薬治療です。初めてAGA専門クリニックを受診した方は、ほとんどが投薬治療を受けるでしょう。AGAの薬は保険適用外ですが、種類が豊富で気軽に始めやすいことがメリット。飲み薬で飲むだけなので、特に覚悟もいりません。
効果が実感できる目安も3~6ヵ月と比較的早く、短期間で効果を感じやすいのが魅力です。投薬治療は、今ある産毛を強くしていくことを目的にした治療と、新しい毛を生やすことを目的とした治療があります。
AGAの原因となるホルモンを抑えてくれるものや、血流を高めて発毛を促すものがあるので、医師に相談してみましょう。投薬に加えて生活習慣を見直すことで、最大限の効果が期待できます。
注入治療|最先端!AGA治療に効果的な成分を直接頭皮へ!
基本的には投薬治療を行いますが、投薬治療だけでは効果があらわれにくい方には、注入治療という方法もあります。注入治療には、以下のようなものがあります。
直に頭皮に髪の成長因子を注入する治療方法で、直接頭皮に注入するため、発毛効果は高いといわれています。
痛みが出る可能性があることと、費用が高いことを除けば、最先端で今までに副作用の報告のない画期的な治療法です。費用は1回に2~5万円ほどかかり、3~12回の施術が必要になります。
取り扱っているクリニックが少ないのが残念ですが、最先端の治療法を受けてみたい方は検討してみましょう。副作用の心配が少ないので、気になる方は医師に相談してみましょう。
AGA治療の「育毛メソセラピー」は痛い?副作用のリスクは?気になる治療の流れと実際の体験談も紹介!
自毛植毛|確実な効果◎AGAの影響がない毛根を移植!
その名の通り、自分の毛を植毛するのが「自毛植毛」。AGAの進行が進み、残った毛が少なくなっている場合でも受けられる治療法です。毛を移植するので、施術後すぐに確実な効果が実感できる唯一の方法です。
AGAの特徴は、頭頂部やおでこの生え際が薄くなること。側頭部や後頭部には髪が残っていることがほとんどです。それらのAGAの影響を受けていない毛根を、髪の薄い部分に移植することで、確実にかつ自然に髪の毛をフサフサにすることができます。
自分の毛なので、移植時に拒絶反応が出ることもありません。一度移植した毛根は生きているのでその後も生え続けることは、自毛植毛の大きなメリットといえるでしょう。産毛がどんどん抜ける方でも、自毛植毛なら強い毛根を叶えることができますよ。
まとめ|産毛が増えたらまずは生活習慣の見直しから!
急に産毛が増えてきたら、今まで産毛が生えていなかった方にはうれしいサインです。それは、毛根がまだ生きている証拠だからです。しかし、そのままにしておくと、産毛は弱いままに抜け落ちてしまいます。
産毛が増えたら、まずは生活習慣を見直してみましょう。生活習慣を見直すことで、産毛が強くなり、しっかりと強い毛へと成長してくれる可能性が高まります。
生活習慣を見直したら、AGA専門クリニックを受診するのもおすすめ。投薬治療などをしながら良い生活習慣を続けると、産毛が強くなるでしょう。
フサフサに強い髪が生えた未来を想像しながら、まずは良い生活習慣を続けてみましょう!続けているうちにいつの間にか、産毛ではなく力強い髪の毛が増えているかもしれません。