髪の毛の間からはっきりと見えるケガの傷跡。傷跡には髪の毛が生えにくいため、頭に傷跡があると目立ってしまうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし頭の傷跡は、植毛治療で生やすことができます。今回は、植毛治療でケガの傷跡に毛が生える理由や、傷跡にも治療可能なおすすめクリニックについてご紹介します。
ケガの傷跡に有効な植毛治療についてよく知り実際に行ってみると、今まで気になっていた傷跡が気にならなくなるはずですよ。
目次
頭部の傷跡には【縫い縮める治療】が一般的だった!
頭部の傷跡は目立つもの。従来は、頭部の傷跡には、傷跡のない部分を縫い縮める治療が一般的でした。
しかし、縫い縮める治療には、以下のようなデメリットがあります。
- 新たな傷ができる
- 毛が引っ張られて傷が余計に目立ってしまう
- 範囲の広い傷の場合は治療が難しい
縫い縮めることで傷跡が余計に目立ってしまうため、特に頭部の傷跡が目立つと悩んでいる方にとっては、向いていない治療法でした。
また、火傷など頭皮全体に及ぶ傷跡の場合は、縫い縮める治療が困難だという問題もありました。
そんな問題点を一気に解決してくれたのが、植毛治療でした。植毛治療には、化学繊維を使う人工植毛と自分の毛を使う自毛植毛がありますが、特に自毛植毛が傷跡に毛が生える人気の方法となっています。
【疑問】なぜ傷跡に毛が生える?気になる理由を徹底解説
では、なぜ自毛植毛では傷跡に毛が生えるといわれているのでしょうか?その理由には、以下のようなものがあります。
- 植毛治療は毛がない状態でも可能!毛包ごと移植するため
- 正常なヘアサイクルを繰り返す ⇒ 永続的に毛が生える
- 拒絶反応がなく定着しやすい!自分の細胞がドナーになる
もう一生毛が生えないと諦めかけていた方も、諦める必要はありません。植毛治療で傷跡に毛が生える3つの理由について、分かりやすく解説します。
植毛治療は毛がない状態でも可能!毛包ごと移植するため
薄毛の治療は、毛が生えていない箇所にはできない場合があります。毛根が既に死んでしまっている場合は、新しい毛を発生させることができなくなるからです。
しかし、植毛治療の場合は毛がない状態でも施術が可能です。植毛治療は、毛の周辺の頭皮を切り抜くことで、毛包ごと移植するため、毛が全くない状態でも治療ができるのです。
もう毛が生えないと諦めていた箇所でも治療ができるので、ケガの傷跡に適した治療法といえるでしょう。ケガの傷跡はもちろん、生まれつき毛が生えていないような場合でも治療ができます。
傷跡など、毛がない状態で施術をしたい方は、まずはカウンセリングで相談してみると良いでしょう。
正常なヘアサイクルを繰り返す ⇒ 永続的に毛が生える
傷跡への植毛治療の中でもおすすめなのは、自毛植毛です。自毛植毛は、自分の頭皮の毛の生えている部分から、毛を生やしたい部分に毛を移植する方法です。
移植した毛は、毛包ごと移植された毛。もともと生えていた自分の毛と同じように働くため、正常なヘアサイクルを繰り返すのが特徴です。
そのため、施術後は普通の髪の毛と同じく徐々に毛が伸びていき、抜けてまた生えることを繰り返します。
他の薄毛への治療とは違い、自毛植毛の場合は一度施術を行ったあとは、永続的に毛が生えることが大きな特徴。
施術後は、自然に毛が生えてくることに驚くことでしょう。自毛植毛は、ケガの傷跡部分に髪がなくなっている方でも、ケガした部分から毛が生えてくる夢のような体験ができる方法です。
拒絶反応がなく定着しやすい!自分の細胞がドナーになる
副作用のリスクが少ないことも、自毛植毛の魅力的な特徴です。人工植毛は、化学繊維で作られた毛を植毛する方法。
自分の毛ではない異物が入ってきたとして、体が拒否してしまう拒絶反応が起こることがあります。拒絶反応が起こると、赤みなどが出ることがあります。
さらに、拒絶反応で毛が抜け落ちやすくなる可能性も高くなります。一方、自毛植毛では自分の毛を移植するため、拒絶反応が少なく毛が定着しやすいのが特徴。
自分の毛なので馴染みやすく、毛が定着しやすいというメリットがあります。自分の細胞がドナーになる自毛植毛。
副作用のリスクが少なく、人工植毛よりも安心して施術ができる方法といえます。自分の毛なので自然な仕上がりになることも、ケガの傷跡に植毛治療が有効な理由のひとつです。
自毛植毛は安心・安全!薄毛の治療法として学会が推奨
自毛植毛は、日本皮膚学会にも推奨されている安心・安全な治療法です。薄毛の治療法として、フィナステリドやデュタステリドの内服や、ミノキシジルの外用などの投薬治療の次に勧められているのが自毛植毛。
人工植毛と比べて副作用のリスクが少ないことが勧められている理由です。一方、アメリカではFDA(食品医薬品局)によって人工植毛の使用が禁じられています。
自毛植毛が薄毛の治療法として勧められているということは、髪の生えにくい傷跡への治療法としても勧められるということ。皮膚への刺激も少なく、自然に毛が生えてくるおすすめの治療法です。
自毛植毛は外科手術になるから不安と考えていた方も、大きな副作用が報告されていないので、施術を検討してみてはいかがでしょうか。
【注意】ケガの傷跡には人工植毛はおすすめではない
植毛治療には人工植毛という方法もありますが、人工植毛はケガの傷跡にはおすすめできません。
というのも、日本皮膚学会でも行うべきではないと推奨されておらず、過去にたくさんの有害事例があるからです。
また、しっかりとした外科手術を行う割には定着率が低いのが人工植毛の特徴です。せっかく手術をしても定着しないのでは、その施術が無駄になってしまいます。
また、例え定着したとしても、その毛が生え続けることはなく不自然な仕上がりになるのも難点。定着率が高くその後も毛が生え続け、自然な仕上がりになる自毛植毛と比べると、やはりおすすめできません。
同じ外科手術をするなら、そのようなデメリットを抑えた自毛植毛でその後自然にケガの傷跡を隠せる方が良いですね。
どんな傷跡にも効果あり?傷のパターン別に紹介
メリットの多い自毛植毛ですが、どんな傷跡にも効果があるのでしょうか?たいていの傷跡に効果がある自毛植毛ですが、傷跡のパターンごとに効果の出方は違います。
以下の傷のパターン別に、効果の違いをチェックしておきましょう。
- 小さい傷|子どものときの火傷や治療跡の悩みを解決
- 大きい傷|範囲が広くても可能!2回の施術で自然に
- 人工植毛後|安全に!自毛植毛へ移行することも可能
それぞれの傷のパターン別に、効果の出方を解説します。
小さい傷|子どものときの火傷や治療跡の悩みを解決
自毛植毛は、小さなときに負った傷や、生まれつきの傷、治療跡にも効果がある治療法です。子どものときの傷は、大きくなるにつれて目立ってくることがあります。
そんなときでも、毛包ごと自分の毛を移植する自毛植毛なら、悩みを解決することができます。また、頭のケガの傷跡が、髪が生えていない部分だけ目立ってしまうケースもあります。
特に日本人の髪は黒く、毛が生えていない部分が目立ちやすいので、毛が生えていないことがコンプレックスになってしまうケースも。
そんな傷跡でも、自毛植毛では自然に毛が生える状態にすることができるため、治療の効果に満足できる方が多いです。
小さな傷の場合は、移植後生えてきた髪の毛で傷が隠せるため満足度の高い施術が可能です。
大きい傷|範囲が広くても可能!2回の施術で自然に
自毛植毛は大きな傷の場合でも治療が可能です。範囲が広い場合は、ある程度縫い縮めてから植毛する方法と、直接植毛する方法があります。
縫い縮めてから植毛すると、植毛する範囲は狭くなりますが、頭皮が縮んでしまうため、移植する毛の範囲も狭くなってしまいます。
そのため、はじめから植毛をする方法を選ぶ方が範囲は広くても納得のいく施術ができる場合が多いです。
大きな傷の場合は、移植した部分との境目が目立ってしまうことがあります。そのため、1度の施術で行うよりも、2度の施術で行う方が自然な仕上がりになります。
自毛植毛では、大きな傷でも効果を期待することができる注目の方法です。
人工植毛後|安全に!自毛植毛へ移行することも可能
人工植毛後でも、自毛植毛へと移行することが可能です。感染がない場合は、人工毛を抜いてから自毛を植毛することができます。
人工植毛部分に感染がある場合は、炎症が落ち着いてから植毛することで、自毛植毛が可能です。
人工植毛から自毛植毛へ移行したからといって、特別リスクの高まるものではないので人工植毛で失敗したと感じている方は、カウンセリングで相談してみましょう。
ここで、自毛植毛から自毛植毛に移行した方の体験談をご紹介します。
どんな手術法があるの?代表的なFUT法とFUE法を紹介
自毛植毛は、幅広い傷のパターンに対応していますが、具体的にはどんな方法で手術をするのか気になっている方も多いでしょう。
代用的な自毛植毛の方法は、FUT法とFUE法の2種類があります。
- ドナー部分をメスで帯状に切り取る
- 顕微鏡で毛包単位に分ける
- 毛包を移植部分にピンセットで埋め込む
- ドナー部分の毛包を1つ1つパンチで抜き取る
- 移植先にパンチでホールを作成
- 毛包を特殊機器で移植する
FUTは、ドナー部分のくり抜いた部分が目立つことがありますが、幅広い傷跡の治療にはおすすめ。FUEよりも費用を安く済ませられます。
一方FUEは施術費用は高めですが、傷跡が目立ちにくいのが特徴。小さな傷跡の場合におすすめな方法です。
どちらも麻酔をしてから行うため、痛みを感じずに施術することができます。
傷跡への植毛治療が可能!おすすめクリニック3選
傷跡への植毛治療は、リスクが少なく傷跡を目立たなくするためにおすすめの方法。傷跡への植毛治療ができるおすすめのクリニックを3つご紹介します。
- 親和クリニック
- 湘南美容クリニック
- ヨコ美クリニック
同じ植毛治療でも、各クリニックによってこだわりや特徴があります。それぞれのクリニックについて、魅力や特徴をご紹介します。
まずは無料のカウンセリングに足を運んでみるのがおすすめ。自分にぴったりのクリニックを見つけ、満足のいく施術をしてみてください。
親和クリニック|傷跡を隠したいならお任せ!
傷跡を目立たせない治療にこだわりを見せるクリニックが「親和クリニック」。自毛植毛は、刈り上げてから行う場合が多く、刈り上げて毛がなくなってしまった部分が目立ちがち。
そうなると、周囲の人に植毛していることがバレてしまいます。親和クリニックでは、刈り上げずに植毛したい毛のみを採取する高密度自毛植毛NC-MIRAI法が選べます。
技術のいる治療法ですが、それを行える技術力の高いスタッフが揃っている証拠でもあります。施術には、独自位のマイクロパンチを使用して高品質な仕上がりに。
周りの人にバレずに自毛植毛を行い、しっかりと傷跡を隠したい方におすすめです。
おすすめのメニュー | 高密度自毛植毛NC-MIRAI法 |
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基本料金 | 30万円 |
グラフト(1株)あたりの料金 | 2,000円 |
湘南美容クリニック|最新植毛ロボットで美しい仕上がりに
最新の植毛ロボットを採用しているのが「湘南美容クリニック」。AIを搭載した植毛ロボットは、移植する部分の最適な密度を計算して植毛できます。
そのため、移植した部分が目立たず、全体的に美しくムラのない状態になります。また、前もって定着率を計算してから移植できるため、定着率の高い施術が可能です。
最新の植毛ロボットで、定着率の高い確実な施術をしたい方におすすめです。ロボットを使ったARTAS(アルタス)植毛は、基本料金が0円で受けられるところもおすすめの理由。
リーズナブルな価格で美しい仕上がりを求めるなら、満足できる選択肢となるでしょう。
おすすめのメニュー | ARTAS(アルタス)植毛 |
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基本料金 | なし |
グラフト(1株)あたりの料金 | 630~990円 |
ヨコ美クリニック|トップレベルの症例を持つ実績の高さが魅力
1,963年に開設されて以来、多くの歴史と経験を持つクリニックが「ヨコ美クリニック」。院長は、日本人で初めてアメリカ毛髪外科専門医制度 ABHRSに認定された方です。
世界レベルの実績を持つヨコ美クリニックでは、低濃度の麻酔で副作用のリスクを軽減。医療器具も安全性の高いものを揃え、安全を保障しています。
また、長年の経験による研修制度で、質の高い救急対応も整っています。安全性の高い施術で、安心して施術を受けたい方におすすめのクリニックです。
FUTは500株から、FUEは1株から施術が可能。基本料金がないこともヨコ美クリニックの大きな特徴でもあります。
コスパ良く自毛植毛をしたい方は、まず一度無料のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
おすすめのメニュー | FUE法植毛 |
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基本料金 | 1万円(薬代+処置代) |
グラフト(1株)あたりの料金 | 800円 |
まとめ|頭の傷跡は自毛植毛で自然にできる!
毛が生えずに目立ってしまう頭の傷跡。ケガの傷跡なのに、部分的にハゲているように見えて気になっている方も多いでしょう。
そんな傷跡も、自毛植毛で自然に見せることができます。さらに、移植した部分の毛は自然に生え続けるのでおすすめ。
とはいえ、自毛植毛中は、切り取った部分の毛が目立ってしまうことが難点です。しかし、おすすめのクリニックの中には、自毛植毛の治療中とバレないように施術できるところもあります。
拒絶反応などの副作用もなく、安全性の高い施術としておすすめの自毛植毛。気になっている方は、ぜひ無料のカウンセリングでクリニックに相談してみましょう。
自毛植毛の施術で頭の傷跡にさようなら。自然な髪の毛で過ごす、新しい毎日をイメージして施術に臨みましょう!