男性の3人に1人はAGAを発症すると言われており、とても身近なものであることがわかります。もしかしたら、自分もAGAになるかもしれないと、不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、AGAは何歳から発症するものなのか、予防法や治療法などについて紹介します。
目次
男性の3人に1人が発症?AGA(男性型脱毛症)とは

AGAの発症率を年齢別にわけると以下のようになります。
年齢 | 発症率 |
20代 | 6% |
30代 | 12% |
40代 | 32% |
50代 | 44% |
60代 | 51% |
70代 | 61% |
年齢が上がるにつれて発症率は高まり、30代までは10%程度でも40代になると一気に30%以上になります。
この表を見てわかる通り、AGAは早い人では20代でも発症することから、年齢の目安というものが明確にありません。
普段から髪の毛の変化を意識して、髪の毛が細くなってきたり抜け毛が多くなってきたような気がする場合は、AGAを疑うと良いでしょう。
AGAは遺伝によっても起こりやすさが変わってくると言われていますので、両親が薄毛の場合は一度遺伝子検査を受けてみるのも良いかもしれません。
薄毛や抜け毛は主に【M字・O字・U字】の3パターン

AGAの進行タイプはM字型・O字型・U字型の3つあるとされています。
前髪が徐々に薄くなっていくタイプです。頭上から見るとアルファベットのMのように見えることからその名前がついています。前頭部は5α還元酵素が多く、これがDHTの元凶であるためこのような髪型になるようです。
頭のてっぺんから髪の毛が薄くなっていくタイプです。見ようと思わないとチェックできない箇所のため、家族や友人に指摘されないと気付きにくいという特徴があります。
おでこ全体が後退していくタイプです。深刻度が他のタイプよりも高く、改善するには長期間の治療が必要だと言われています。他のタイプと併発することも多く、おでこ全体が薄くなっていくため周囲からも薄毛がバレやすいという特徴があります。
【結論】AGAは年齢不問!年齢にまつわる情報を解説

AGAは人によって発症する年代もことなるため、発症率だけで判断できないところがあります。
ここでは、年代ごとのAGAのリスクについて解説します。AGAは早期発見・早期治療が改善に欠かせないポイントだと言われていますので、チェックしておくと安心でしょう。
年齢を重ねるごとにAGAの発症率は高くなりますので、それぞれの年代のリスクをきちんと理解しておくことが重要です。
では、各年代ごとに解説していきましょう!
10代~20代にもリスク|遺伝以外の原因でも若ハゲに

AGAは10~20代の男性でも発症するリスクがあります。
この場合、AGAの発症原因は遺伝だけではなく、以下のことが考えられます。
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 睡眠不足
- 運動不足
外食メインの生活を送っていると、たんぱく質やビタミン・ミネラル類が不足して髪の毛に大切な栄養がつくられません。また、ストレスを過剰に感じると血行不良になり、髪の毛の末端にまで栄養が届かなくなるのです。
また、パソコンやスマホのし過ぎで睡眠不足になることも髪の毛に良くありません。このような生活を長く続けていると、次第に髪の毛は細くなり、抜け落ちてAGAになりやすくなるため注意が必要です。
生活習慣を見直して、食事内容や睡眠不足を解消してみましょう。また、適度な運動も薄毛対策になると言われていますので、できるところから改善してみてください。
30代~50代は要注意|生活習慣やストレスも大きな原因に
AGAの発症率は、30代から急激に上がっていることがわかっています。
30~50代の男性は特に、下記のことに気を付けなくてはいけません。
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- 疲労回復の遅さ
年齢が上がることで仕事での責任が増え、それによりストレスも伴うでしょう。とくに現代はストレス社会と言われていることもあることから、仕事で大きなストレスを抱えている人が多いと言われています。
あまり自分1人で抱え込まずに、運動をするなど自分なりのストレス発散方法を見つけることがAGAの予防にも繋がります。
そして、年齢とともに気を付けなくてはいけないのが疲労回復の遅さです。若いころと比べると、どうしても疲れが取れにくくなっているため、意識をして休むことも大切です。
60代以上は発症率5割?|加齢により細胞の働きが低下
AGAは60~70代の人でも発症するリスクがあり、しかも発症率は50%を超えてしまいます。発症率の高さの1つに、加齢による細胞の働きが低下することが挙げられます。
歳をとれば、若いころよりも髪の毛のボリュームが落ちるのは自然な話ですが、AGAを発症していると薄毛の症状はどんどん進行します。
生活習慣の改善を心がけて、睡眠不足にならないようにするのは勿論のこと、必要であればサプリメントを活用するのもおすすめです。クリニックで相談をして、自分にあった治療方法を見つけることが初めのステップです。
早めの予防や治療が大切◎まずは簡単セルフチェック

AGAは早期発見・予防が大切だと言われています。もしかしたら最近髪の毛が薄くなってきているかもしれないと感じたら、誰でもできるセルフチェックをしてみましょう。
鏡で髪の毛を見たときに、短くて細い毛が増えてきたと感じたり、前髪の生え際が後退しているような気がする人はAGAの可能性があります。少し自分ではチェックしにくいかもしれませんが、頭頂部も同じように見てみましょう。
また、タバコをよく吸う人や外食ばかりで脂肪分が多い食事を好む人も注意が必要です。AGAは遺伝でもなりやすいことから、家族や親族に薄毛がいる人も気を付けましょう。
何か一つでも疑わしいものがあれば、できる限り早めにクリニックに行って相談することをおすすめします。
知っておきたいAGAの予防法・治療法5選

AGAの予防や治療法にはいくつか種類があります。特別に難しいことはなく、基本は生活習慣を見直すことが大切となります。
ここでは、5つの予防法・治療法を紹介します。
- 生活習慣の見直し
- 頭皮ケア
- 育毛サプリメント
- 育毛剤
- クリニック
まだ薄毛で悩んでいないという人も、いつAGAの兆候が出るかわかりません。今のうちにできる対策は立てておいたほうが良いでしょう。
食事・睡眠・運動を意識しよう!【生活習慣の見直し】
AGAは遺伝などの先天的な要素もありますが、それ以上に生活習慣が乱れている人は気を付けなくてはいけません。
特に睡眠サイクルが乱れている人や、運動不足、過度にストレスを受けている人はホルモンバランスや自律神経が乱れやすくなります。ヘアサイクルを正常に保つには、日々の食生活や運動・睡眠を意識した生活を心掛けましょう。
毎日少しずつでもかまいませんので、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れることをおすすめします。
また、普段から沢山お酒を飲む人や喫煙をしている人は、血行不良を招きがちです。髪の毛に栄養を届けるには、血液循環を良くすることが必須なため、意識してお酒の回数やタバコの本数を減らす努力をしたほうが良いでしょう。
シャンプー方法や頭皮マッサージを知ろう!【頭皮ケア】
頭皮が硬い人は、血行不良を招いている恐れがあります。このままだと、わざわざ髪の毛に良い栄養を取り入れたとしても、髪の毛にまで行き届かず薄毛や抜け毛の原因へと繋がってしまいます。
頭皮マッサージは、頭皮のコリをほぐして血流改善する効果が期待できます。ただ、やみくもに頭皮全体をマッサージしても意味がありません。
そのため、下記3点のコリをほぐすイメージでマッサージをすると良いでしょう。
- 前頭筋
- 側頭筋
- 後頭筋
また、毎日髪の毛を洗う時に使用するシャンプーも、仕方を間違えると頭皮を傷つける恐れがあります。
意外にやってしまいがちなのが、思い切り爪を立てて頭をゴシゴシ洗うことです。シャンプーをする時は、指の腹を使って優しく頭皮を洗うことを心掛けてください。
忙しい方も手軽に毎日続けられる!【育毛サプリメント】
思うように生活習慣や食生活が改善できないという人は、育毛サプリメントを取り入れるのもおすすめです。
育毛サプリメントは、主にこの2種類があります。
- 抜け毛や血行不良に良いと言われている成分が入っているもの
- 髪の毛の栄養不足を補う成分が入っているもの
薄毛の悩みは人それぞれ異なりますので、ご自身の生活スタイルに合ったものを選んだほうがより高い効果が期待できるでしょう。
よく、育毛サプリメントと育毛剤は一緒だと勘違いする人がいますが、育毛剤は頭皮トラブルに対して直接アプローチをかけるものです。サプリメントは身体の内側から、足りない成分を補うなどの役割があります。
育毛剤と育毛サプリメントは併用すると良いと言われています。お金に余裕があるという人は、ぜひ両方試してみましょう。
有効成分で頭皮にアタック⇒頭皮環境改善!【育毛剤】

育毛剤はフケやかゆみなどの頭皮環境を改善して、健康な髪の毛を育てるための良い成分がたくさん含まれています。育毛サプリメントと一緒に使えば、より高い効果が期待できるかもしれません。
育毛剤は商品がピンからキリまでありますので、長く使い続けやすい価格帯のものを上手に選ぶと良いでしょう。どんな効果があるのかよくわからないという場合は、口コミサイトで使用者の感想をチェックしてから購入することをおすすめします。
良い育毛剤のコストを抑えるのに良いとされているのが、インターネットの定期便を活用することです。育毛剤は長く使ってこそ効果が実感できるものですので、多くの商品で定期便コースを用意しています。本人から解約の連絡があるまで毎月届くようになりますが、定価で購入するよりも何十%も安くなるためかなりおすすめです。
専門家によるケアは治療法も豊富で安心!【クリニック】
AGAはゆっくりと進行していくという特徴があるため、まだ大丈夫だと思っていたらあっという間に髪の毛が薄くなっていたという話もよく聞きます。
AGAの予防法はたくさんありますが、やはり自分一人の力でAGAを治すのは難しいと言えるのが実情です。AGA専門のクリニックに行けば、1人1人に合わせた治療をしてくれますので早期改善が見込めます。
AGA治療のポイントは、毛根があるかどうかだと言われています。毛根が死んでしまったら、育毛剤やサプリメントなどの対策をしても意味がないのです。
もし、髪の毛が薄くなってきた気がする、抜け毛が多くなった気がするなどの不安点があるようでしたら、早めにクリニックに行って治療を開始しましょう。
【要注意】AGAの予防・治療にあたっての注意点

AGAはさまざまな原因があるため、人によってはいくら予防や治療をしても改善できないことも考えられます。もし、生活習慣を見直したり、サプリメントや育毛剤を利用したりしても改善が見込めないのであれば、一度クリニックに行って相談してみましょう。
ただし、クリニックでの治療は保険適用外となるため、基本的に全額自己負担になります。ある程度は資金に余裕がないと治療途中で通院できないようなことになる恐れがあります。
クリニックを選ぶ際には、ちゃんと通い続けられるかどうかというのも視野に入れて決めるようにしてください。
トラブルの可能性|年齢や進行状況にあわせて行おう!
AGAは早い人で、10代から発症すると言われています。年齢が上がるにつれて発症率も高まることから、進行状況などを見ながら正しい治療をしていくことが大切です。
AGAの治療薬は、主に下記3つの種類があります。
高い効果が期待できる一方で、人によってはかゆみや性欲減退などの副作用があるとも言われています。
使用したときに、どんな副作用が起こるかわからないため、自己判断で育毛剤を使った治療は行わないでください。万が一トラブルが起こった場合、最悪毛根が死んでしまう恐れもあります。
重大なトラブルを招く前に、クリニックに行って相談したほうが良いでしょう。
副作用を伴う可能性|リスクを理解した上で利用しよう!
AGA治療薬は、薄毛や抜け毛に良い効果が期待できる反面、副作用が起こる可能性があります。
AGA治療薬の副作用は、主にこれらが挙げられます。
- 頭痛
- かゆみ
- かぶれ
- 勃起不全
- 性欲減退
しかし、これらの症状が起こる可能性は1~2%ですので、そこまで過剰に心配する必要はありません。頭の片隅にでも構いませんので、副作用があるということを理解しておきましょう。
AGAにもある男性機能の副作用は、精神的ストレスにも大きく左右されると言われています。治療薬のせいで副作用が起こるかもしれないなど、過剰に心配するあまりに起こってしまうケースも少なからずあるようです。
薬を使用することは、何かしらの副作用が起こるかもしれないとリスクを理解するのは大切ですが、心配しすぎないようにすることも大切です。
AGAは年齢関係なく早期治療・発見が大切!

AGAの年代ごとの発症率や予防法・治療法などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
AGAは何歳から発症するということはなく、早い人は10代でも発症する可能性があります。また、60歳を超えると発症率も50%を超えることがわかりました。
今はまだ目立った薄毛や抜け毛がなくても、いつ兆候が表れるかわかりません。AGAは食生活や運動、睡眠などの生活習慣の改善が最も重要とされていますので、今のうちから健康を意識した生活を送るように心掛けましょう。
そして、少しでも髪の毛に不安を感じている人や、悩みを抱えている人は、そのままにしておくのではなくクリニックに行って相談することをおすすめします。