前髪や頭頂部が薄くなると、もしかしたらAGAかもしれないと思うかもしれません。ですが、実はAGAの初期症状は髪の毛が薄くなる以外にも、かゆみやフケなどの頭皮トラブルがあるのを知っていますか。
今回は、AGAの初期症状や原因、対処法などを紹介します。
目次
見逃さないことがAGA対策のカギ!5つの初期症状

AGAは前髪や頭頂部の髪の毛が抜けたり、髪の毛のボリュームが減ったりするため、見た目にも症状がわかりやすいという特徴があります。
ですが、実はAGAの初期症状は見た目以外にも、かゆみやフケといった症状があるのを知っていますか。頭皮環境が悪化することでも薄毛になりやすいため、思い当たる節がある人は注意が必要です。
- かゆみ
- フケ
- 髪質
- 抜け毛
- 生え際の後退
では、それぞれの初期症状について詳しくみていきましょう!
【かゆみ】特に生え際は要注意!掻いてしまうと頭皮悪化
頭皮がかゆい原因には様々なものがありますが、主に乾燥やシャンプーの使い方が間違っているなどが挙げられます。特にシャンプーは毎日使うものですので、正しい使い方をしないと頭皮環境が悪化する恐れがあります。
頭皮のかゆみは炎症を起こす原因にもつながり、その箇所から次第に髪の毛も抜け落ちやすくなりますので注意が必要です。
また、頭皮環境以外にも、もともと皮膚が弱い人や何らかのアレルギー症状がある場合も頭皮に影響する恐れがあります。
普段の生活の中で、頭皮にかゆみを感じる場合は、そのままにしておくとAGAになるかもしれません。早急にかゆみの原因をつきとめて、対策を立てることをおすすめします。
【フケ】AGAは脂漏性皮膚炎と合併して発症することも

脂漏性皮膚炎は、皮脂が多量に分泌することで起こる皮膚病です。頭皮に目立ったフケや耳の後ろなどに赤みが出るなどの特徴があります。
脂漏性皮膚炎とAGAはまったく別の病気ではありますが、脂漏性皮膚炎が悪化すると髪の毛が抜ける恐れがあることから、AGAを併発する可能性があります。
どちらにせよ、脂漏性皮膚炎もAGAも早期発見・治療が改善の近道ですので、気になる症状があった場合はすぐに病院で診察を受けましょう。
脂漏性皮膚炎にならないためにも、下記について心掛けましょう。
- 日頃から食生活を見直す
- 特に脂っこい食べ物を控えるようにする
- ストレスは適度に発散する
生活習慣が乱れると、頭皮環境も悪化しやすくなるため気を付けてください。
【髪質】細い&柔らかい!ハリ・コシ・ボリュームの低下
AGAの原因の1つに、男性ホルモンの一種であるDHTが挙げられます。DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されると、毛髪が軟毛化するため見た目にも細くなります。そのため、ハリやコシがなくなり、髪の毛全体が薄くなったような印象になります。
DHTは生活習慣の乱れや不規則な睡眠・慢性的な睡眠不足が原因で増えやすくなります。もちろん、加齢も主な原因の1つではありますが、10~20代の若さで髪の毛が細いと感じるようであれば、AGAを疑ったほうが良いでしょう。
普段の生活習慣を見直して、できることから少しずつ改善するだけでも、AGAの予防に良いと言われています。
【抜け毛】洗髪後や起床時の本数が増えたと感じたら…
シャンプーをしているときや、朝起きたときに枕にごっそりと髪の毛が抜けているなと感じたらAGAの初期症状かもしれません。
一般的には1日の抜け毛は約50~100本、夏から秋は100~200本と言われています。それ以上抜けている場合はAGAの初期症状の疑いがあるようです。
AGAは一度発症すると、自然治癒が見込めないことから違和感を感じたらすぐにクリニックに行って相談したほうが良いでしょう。
抜け毛が多くなる理由には、ヘアサイクルの乱れが挙げられます。ヘアサイクルに個人差はあるものの、生え変わる単位は数年ごとだと言われています。毛根が完全に死んでしまいますと、二度と生え変わることがなくなるため、抜け毛には注意が必要です。
【生え際の後退】おでこの広さを鏡でチェック
前髪を鏡の前でかきあげたときに、おでこが広いと感じる場合はもしかしたらAGAの初期症状かもしれません。
もともとおでこが広いという人もいますので、何センチ以上とは明確には言えませんが、ご自身で毎日チェックしてみてください。
また、同時に頭皮が硬くなっていないかどうかもチェックしてみましょう。もし、頭皮が硬くて左右に動かしにくいなどの症状があれば、それは血行不良を招いている恐れがあるでしょう。
血行不良を招く原因としては、以下のとおりです。
- 運動不足
- 首や肩が凝っている
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
デスクワークばかりで運動不足だったり、慢性的に首や肩が凝っているという人は、頭皮に十分な栄養が行き届いていない可能性があります。
普段の食生活を見直すのはもちろんのこと、空いている時間を活用して有酸素運動やストレッチを積極的に取り入れましょう。
遺伝や年齢だけではない?AGAになる原因とは

AGAは両親や祖父などが薄毛の場合、遺伝が関係しているとも言われています。しかし、実は生活習慣が乱れている人や、睡眠不足、ストレスなど身近なことでも発症しやすいと言われているのを知っていますか。
ここでは、3つの原因について紹介していきます。
- 男性ホルモンDHT
- 生活習慣の乱れ
- 過度なストレス
AGAは誰でも起こりうることですので、早めに対処するためにもきちんと原因を理解しておきましょう。
原因1:抜け毛・薄毛を促進【男性ホルモンDHT】が分泌
AGAの大きな原因の1つに、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が挙げられます。
DHTは、テストステロンと言われる男性ホルモンと、5αリダクターゼが結びつくと生成されるホルモンです。毛母細胞(髪の毛の元となる細胞)の働きを低下させるため、DHTが分泌されると薄毛や抜け毛になりやすいと言われています。
髪の毛に良くないとされているのは、あくまでもDHTですのでテストステロンが変化しないようにすれば薄毛の進行を抑えることにも繋がります。
DHTを抑制する方法としては、以下の方法が挙げられます。
- 食生活を見直す
- 睡眠をしっかりと確保する
- 適度な運動を心掛ける
- AGAクリニックで治療をする
こちらについては、後ほど詳しく説明してきます。
原因2:偏った食事や睡眠不足など【生活習慣の乱れ】
AGAの原因には、食生活の乱れや睡眠不足・運動不足などの生活習慣の乱れも挙げられます。一人暮らしをしている男性は特に、生活習慣が乱れやすくなるため気を付けなくてはいけません。
普段の食生活が外食やコンビニ食に偏っている人は、脂っこい食べ物や炭水化物と栄養バランスが偏りやすくなります。ビタミンやミネラル・たんぱく質が不足すると髪の毛に大切な栄養が失われるため薄毛の原因へと繋がるのです。
また、睡眠不足の人も成長ホルモンが分泌しないためテストステロンが増加せず、薄毛の原因になりやすいと言われています。睡眠時間が普通でも、夜中に何度も起きるなど質の良い睡眠でない場合も同様です。
食生活や睡眠不足と同じで、気を付けなくてはいけないのが普段の運動です。運動不足の人は血液循環が悪くなりやすく、髪の毛にまで大切な栄養が行き届きにくくなっている状態だと言えます。
せっかく髪の毛に良い食べ物を摂取しても、血行不良を起こしていたら意味がありません。生活習慣を見直すことは髪の毛の健康にも繋がることを知っておきましょう。
原因3:【過度なストレス】による血行不良で頭皮環境悪化
AGAの原因には、過度なストレスも大きく影響しています。ストレス社会だと言われている通り、毎日何かしらのストレスを全員が感じているでしょう。
ストレスを過度に感じると、自律神経が乱れて血行のコントロールができなくなり、血管の収縮が起こります。すると、血流が徐々に減少していき血行不良の原因へと繋がるのです。
また、ストレスはホルモンバランスにも良くない影響を与えます。男性ホルモンのテストステロンは20代をピークに徐々に減少していくものです。しかし、過度なストレスが身体にかかることでテストステロンが急激に減る恐れがあります。
ストレスを過度に感じると薄毛や抜け毛になりやすくなるため注意が必要です。
【今日からできる】知っておこう!AGAの対処法

AGAの対処法は、何も特別に難しいものではありません。生活習慣を見直したり、シャンプーの正しい使い方を覚えるだけでも、十分に対処が可能だと言われています。
- シャンプーの仕方
- 生活習慣の見直し方
- ストレスの発散方法
上記の3つについて詳しく紹介します。
シャンプー|効果的な成分や洗髪方法!洗いすぎは注意
毎日使うシャンプーは、成分や洗い方をきちんと意識して使いましょう。もし、薄毛が気になる人は普通のシャンプーではなく育毛シャンプーを使うことをおすすめします。
育毛シャンプーは頭皮に溜まった皮脂汚れを洗い流し、健康な髪の毛を生やすための土台作りを助けてくれます。主にアミノ酸系やベダイン系が良いと言われており、併せて育毛剤を使うことでより高い効果が期待できるでしょう。
正しい洗い方を知り、頭皮環境を整えていくことも大切です。
- しっかりと頭皮全体を温めて、髪の毛に絡みついた汚れなどをサッと洗い流す
- スポンジや泡立てネットを使ってシャンプーを泡立ててから使う
- 優しく頭皮を包み込んで洗う
- 時間を十分にかけて洗い残しのないように流す
生活習慣|毎日の食事・適度な運動・十分な睡眠を意識!
AGA対策には生活習慣の改善が欠かせません。特に、睡眠は成長ホルモンの分泌を活発にさせるためにも十分にとらなくてはいけません。
入眠後2時間程度が最も多く分泌されると言われています。また、食事内容を見直すことも大切です。脂っこい食べ物はできる限り控え、髪の毛に効果的な成分を意識して摂取しましょう!
- たんぱく質・・・髪の毛の主成分
- 亜鉛・・・たんぱく質の合成を助ける
- コラーゲン・・・髪の毛を太くする
そして、慢性的な運動不足の人は、血行不良を招き薄毛になる可能性を高めると言われています。毎日1駅分多く歩く、階段を使うように心掛けるだけでも十分効果がありますので、出来ることから取り入れてみましょう。
ストレス発散|溜めないことが大切!過度な飲酒・喫煙NG
ストレスを抱え込み過ぎると、薄毛以外にも身体に良くない影響を与えます。ストレスは筋肉を収縮させ、血行不良を招くので頭皮に大切な栄養が行き届かなくなります。
また、過度なストレスを抱えすぎると、食欲不振や不眠症などにも繋がるため適度に発散することが大切です。
ちなみに、適度な運動はストレス発散効果もあるため、有酸素運動は積極的に行いましょう。
しかし、ストレス発散のためにタバコやお酒を飲み過ぎるのは良くありません。タバコに含まれるニコチンは血行不良を招く原因になりますし、お酒は肝臓に大きな負担を掛けます。適度に楽しむ程度であればよいですが、過度にやりすぎるのはかえって薄毛になる可能性があるため気を付けましょう。
【注意点】頭皮のかゆみは他の病気の可能性アリ…

頭皮にかゆみがある人は、AGAである以外にも他の病気である可能性も高いため、慎重に見極めることが大切です。自己判断で決めつけるよりも、病院に行って診察を受けたほうが良いです。
- 脂漏性皮膚炎
- 乾癬
- シラミ
- アトピー性皮膚炎
アレルギー症状でかゆみがある場合は、症状に合った治療をしなくては改善するどころか悪化するかもしれません。
正しいシャンプーの使い方や生活習慣を改善しても、どうにも頭皮のかゆみが治らないという場合は、一度病院で診察することをおすすめします。
不安な方は【専門クリニック】へ早めの相談を!

AGAの原因は身近なものが多くあるため、ほとんどの人が生活習慣の改善を試みたりするのではないでしょうか。
ですが、症状が進行しており色んな予防法を試してみても効果を実感できない場合は、AGA専門クリニックに行きましょう。
クリニックは、医学的に原因をつきとめて個人に合わせた治療を行ってくれます。AGAは早期発見・治療が大切ですので、薄毛で不安を感じている人は早めに相談することをおすすめします。
まとめ|AGAの初期症状があればクリニックに行こう
AGAの初期症状である、かゆみやAGAの原因や対処法などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
AGAの初期症状は色んなものがあり、その中の1つにかゆみがあります。ですが、頭皮のかゆみはAGA以外にも別の病気の可能性もあるため、症状が酷い場合は必ず一度病院に行きましょう。
また、生活習慣の乱れや睡眠不足など身近なことが原因にもなるので、規則正しい生活を送るように心掛けてください。
薄毛の症状が酷い場合や、不安を感じる人は、AGA専門クリニックに行って相談するのも良いでしょう。AGAは早期発見が治療のポイントだということを忘れないでくださいね。